為末大氏の投稿から見るアスリートの社会的課題

元オリンピック選手でありスポーツ評論家の為末大氏が、若手アスリートが直面する社会的な課題について言及した。大谷翔平選手の話題とは別に、彼の観察に基づく投稿は、多くの若いスポーツ選手が共感する内容となっている。 為末氏によると、一般的にアスリートが名声を得始める18歳から24歳の間に、様々な人間関係やビジネスの誘惑が彼らを取り巻く。保険の営業やお金の貸し借りの要求、怪しい人物の紹介、マネジメント事務所からの連絡、そして何も分からないまま会社経営に関わることなどが挙げられている。 特に田舎で育ったアスリートは、昔ながらの素直さを利用され、結果として利用されやすいと指摘。警戒心を強く持つようになったアスリートが、結局は親しい人たちだけと関わることで、また別の問題が生じることもある。 競技に集中すべき時期にこれらの問題が重なり、経験の浅い20代には特に難しい課題となる。相談できる人も少なく、言いにくいことも多いという。 為末氏は最近の状況が少しは改善されているとしながらも、依然として若手アスリートが困っている話を耳にするとし、なんとか支援できないかと考えていると投稿を締めくくった。この問題に対する意識の高まりが、今後スポーツ界にどのような変化をもたらすのか、注目される。